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2025.12.10

お知らせ

金山隼樹選手 プロサッカー選手引退記者会見

2025シーズンをもって引退する金山隼樹選手の引退記者会見を、12月10日政田サッカー場にて実施いたしました。


金山選手:まず初めに、このような場を設けていただきありがとうございます。そして、今日はお越しいただきありがとうございます。
改めまして、今シーズンで現役を引退します。
サッカー選手の時の思いはセレモニーなどでお話しさせてもらったので、これからの話をしたいと思います。
来年からは会社の方に入ることになりました。
指導者や現場のサポートも考えましたが、会社に入って少し違う立場からチームをサポートしたいという思いがあり、このような形になりました。
クラブからは「クラブコミュニケーター」という役割をいただきました。クラブの魅力をメディアやSNSなどを通じて、様々な場でより多くの方々に知ってもらえるような、橋渡しのような存在になりたいと思っています。

Q:今のご心境をお聞かせください
金山選手:サッカー選手の時の思いはもうたくさんの人たちには伝えてたと思うので、これからの話をここでしっかりできればと常に思っていました。

Q:ホーム最終戦で2023年の6月以来の出場となったあの試合、見返してどう感じたか
金山選手: ホイッスルが鳴って交代する時に自分の表情がすごく変わったのは映像を見て感じました。その時に自分の中でいろんなことが変わった瞬間なのかなと思います。13分、14分っていうすごく短い時間だったんですけど、もうこれが最後の試合なんだって思った時に、皆さんの拍手や声援がすごく嬉しくて、なんとも言えないような気持ちになりました。

Q:監督への気持ちは?
金山選手:サッカー人生の最後を素晴らしいものにしてもらったのは木山さんのおかげだし、選手のみんなからも認めてもらえなかったらそれは成り立たなかったので、皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

Q:岡山で1番印象に残っていることは?
金山選手:西日本豪雨はすごく衝撃的なことで、皆さんが本当に辛い思いをされていることを感じました。
現地に行って支援物資を届けた時に、僕たちが皆さんになにかできることがあるかなと思って行ったのに、逆に涙を流しながら来てくれてありがとうと言われて、もっと自分たちにできる事があると思ったし、続けていかないといけないと思ったので、あの時の記憶はとても強く残ってます。

Q:Jリーグ通算153試合の自分の中で印象的な試合、プレーは?
金山選手:試合の思い出はたくさんありますが、天皇杯で栃木との試合で、負けてしまったんですけど、木山さんに「隼樹がいなかったらもっと大敗してたよ」と言われたことは思い出に残っています。

Q:クラブコミュニケーターはどのようなことをするのか?
金山選手:メディアやラジオに出演させていただくことやクラブのSNSなど、そういう企画にもどんどん携わっていけたらと思います。

Q:応援してくれるファンや後輩たちに伝えることは?
金山選手:選手たちには、自分たちがやってきたことをピッチで体現し続けることによって、サポーターの皆さんにも自分たちを応援しようとか一緒に頑張ろうって思えると思うので、自分たちらしくやり続けることが、たくさんの人に勇気や希望を与えると思うので、引き続きファジアーノらしくやっていってほしいなと思う。
サポーターの皆さんから自分たちはたくさんのものを常にいただいてて、ピッチやピッチ外でもどんな時でも応援してくれてる、そんな存在ってなかなかいないと思うので、ファジアーノ岡山は皆さんがいるからこそ成り立ってるので、これからも引き続きファジアーノと一緒に進んでいってほしいなと思います。

Q:サッカーとはどういったもの?
金山選手:サッカーを通して人と出会い、助けられてきたので、誰かと一緒に何かをすることであったり、人に感謝することかなと思います。

Q: なぜ指導者ではなくクラブコミュニケーターという道を選んだのか?
金山選手:後輩のサポートすることがすごく好きで、指導者という道も考えてはいたんですけど、たくさんの経営者の方と出会って話をさせてもらう中でサッカーの原動力をいただいたことがありました。そういった経営者の方たちと会った時に、なぜこの方々はこんなにパワーがあるんだろう、力強いんだろうと思い、自分自身ももっと成長していきたいし、サッカー以外でチャレンジすることが、自分の新たな原動力にこれからなっていくのかなと思いました。
そこから選手たちに還元していくなど、指導者でなくてもできることはたくさんあると思い、会社側から変えていけたりとか、選手のサポートをしていく存在になれたらなと思っています。
あとは、選手だからこそわかることはあると思いますし、選手から指導者へ進む方もいらっしゃいますが、クラブ側や経営側から選手が活躍することはそこまで多くはないと思うので、選手の心を言語化することであったりとか、それを違う目線で学び、両方高めていけたら、もっともっとファジアーノのためになれるのかなと思います。

Q: なぜ岡山に残ることを決めたのか?
金山選手:この8年間、たくさんいいことも辛いこともあった中で、自分がすごくパワーをもらったし、そんなみんなに恩返しをしたいなということがひとつあります。
去年J1に昇格した試合ではメンバーには入れず、スタンドから観てたんですけど、たくさんの人たちが手を取り合って、喜んで、泣いて、こんな素晴らしいチームにサッカー選手を引退してからも携わっていきたいなと思いましたし、岡山県の魅力や可能性をすごく感じたので、少しでも自分も貢献して一緒に頑張っていきたいなと思い、岡山県、そしてファジアーノ岡山を選びました。

Q:これからもっと伝えたいファジアーノの魅力は?
ファジアーノ岡山には本当にみんな信念があり、選手やスタッフもそうですが、フロントスタッフの方たちにも全員信念があって、その1人1人の強い思いを自分が言語化しながら広げていくことができたら、もっと選手だけではなく、こんな会社で働きたいなって思える人が増えていくと思うし、自分自身も選手をしながら会社の人に助けられたし、この人たちみたいに選手を支えられる、そんな存在になりたいなと思えたのは多分この会社だからこそなんで、それをもっともっと広げていけたらなと思います。

Q:岡山とクラブをどう繋げていきたい?
地域の人たちと交流する場はまだまだ多くないと思うので、少しでも選手やクラブを身近に感じられるような、そんなことをできたらなと思っています。

Q:留まることを決めた岡山の魅力は?
岡山県のように地元のチーム、ファジアーノを愛してる人が多い地域はなかなかないと思うし、どんな時でも背中を押してくれる人たちが多いというのは岡山県の魅力でもあると思います。海も山もあって、すごく過ごしやすい。
自分自身も家族ができて子どもができた時に、岡山県って住みやすいし素敵なところだなと感じました。

Q:今後の目標は? 
来年からは慣れないことがたくさんあると思いますし、皆さんにご迷惑をかけると思うんですが、それでも自分はここから這い上がっていって成長し、貢献できるようにやっていきたいと思います。

Q:思い描くビジョンは?
今年J1で1年間ファジアーノと一緒に戦ってきて思ったのは、まだまだJ1でも上を目指せるということはみんなが感じたと思います。それに伴ってクラブも大きくならないといけないと思うので、自分自身もその1つを担えるように頑張っていきたいなと思います。
ビジョンを語るのはまだ少しおこがましいので、やめておきます(笑)。

Q:次のポジションでの野望は?
自分が入ることによって、ファジアーノ岡山の魅力をもっと感じられたとか、ファジアーノの選手たちってこんな人たちなんだなって、もっともっと知ってもらえるようになれたらなと思います。

Q:引退について、ご家族の反応は?
妻は「やっとか」という反応で、僕が必死にやっているけど試合に出れなかったり、毎日「足が痛い」とか言いながらプレーしているところを見るのも辛かったみたいです。
自分自身も次のステップに行くための準備はしてきましたし、妻は見てくれていたので、お疲れ様と言ってくれました。

Q:岡山に残ることを決めた時のご家族の反応は?
喜んでくれました。妻は岡山出身なので、岡山にいられるのは嬉しかったみたいです。

Q:J1に昇格して岡山の盛り上がりは?
J1に昇格してから、街の熱量をすごく感じました。
これまでもあったんですけど、去年のプレーオフ決勝の熱量ってすごかったんですよ。
それが今年は毎試合その熱量を自分たちが感じていました。
街を歩いててもそうだし、メディアの皆さんに取り上げていただける量もそうですし、ましてスタジアムでの声援は勝利の力になったと思います。
本当にJ1という舞台の素晴らしさを改めて知りました。

Q:現役最後の年を「J1の岡山」で過ごしたことは?
8年前岡山に来た時の目標が岡山をJ1に昇格させること、そして自分がピッチに立つということを目標に掲げてきたので、長く時間はかかりましたが、最後にそれを達成することができました。自分自身が望むステージにクラブがきて、自分自身もその一員になれたことをすごく光栄に思います。

Q:ファンの方からの声かけで力になったことは?
練習場でいつも「隼樹応援してるよ」って言ってくれたり、自分が暗い顔をしてることがあったみたいですが、そういう時に「隼樹くんなら大丈夫!」といった、すごく熱い言葉にたくさん力をもらいました。